【pkmnBW:002】ハロー、ワールド!

※妄想と捏造含むプレイ日記(小説風)です。台詞の捏造有り。
※作者は「ゆえ」の方
※ゆえは下記のステータスでプレイしています
 ・ソフトは「ブラック」
 ・主人公は「女の子」(名前はブランシェ、プレイ記中では「ホワイト」表記)
 ・最初の手持ちは「ツタージャ」
 ・主人公の一人称は「あたし」
 ・性格は勝気なお転婆、ちょっぴりツンデレ、だけどホントは優しい子。
 ・ストーリーは「N主♀」に寄ってます
 ・微妙にチェレベルのような、チェレ主♀のようなところもあるかも
 ・プレイしながら書いているので、結末はどうなるかわかりません。
 ・でもすでに ED号泣 の予感がしている
 ・一話目はコレ。
 ・捏造セリフがあるよ!
以上、平気な方はどうぞ。


 
***
 
 あたしはちょっと呆然として、ギフトボックスにかけられた、可愛らしいリボンをみつめていた。
 散歩に出かけて帰ってきたら、「あなたに贈り物よ」なんてママが言うのだ。チェレンやベル、ママやパパ以外の人があたしにプレゼントをくれるなんて、そうそうあるものじゃない。驚いて聞けば、「アララギ博士からよ」ってママは笑った。
 アララギ博士、というのは、町の外れに住んでいる、ポケモン博士の名前だ。なんにもないカノコタウンが唯一誇る場所、それがアララギ博士の「ポケモン研究所」で、外からカノコタウンにやって来るお客さんのほとんどは、博士のところにやってくる学者さんやトレーナーだ。
 博士は、キャラメル色の髪にライムグリーンの目をした綺麗な人で、あたしの憧れの先生。有名な大学で学んだ、とても高名な博士らしいのだけれど、とっても気さくで、かっこいい。だから、こんななんにもない町に研究所を構えたのはどうしてなのか、あたしにはよく分からない。いつだったかそう聞いたら、「ポケモン学者は小さな町に研究所を構えるものなのよ」なんて笑っていた。どうやら、みんなそうしているらしい。ちょっぴり不思議だ。
 ってことは、この箱の中身は、ポケモンなのだ。
 そう、きっと、あたしたちが旅立つための、最初の一匹目。
 あたしがぼんやり、ギフトボックスを眺めていたら、下から人の上がってくる足音が聞こえた。
「やあ、ホワイト」
 下から上がってきたのはチェレンだった。彼はメガネの奥の瞳をちょっとだけ瞬かせて、簡単な挨拶をした。あたしたちはいつもこんな感じだ。
「いらっしゃい。珍しいね、5分遅れ」
「……悪いね。本を読んでてうっかりした。お邪魔するよ。ベルは、また……?」
「うん」
 あたしの返事に、チェレンは小さくため息を付いた。
 あたしたちの幼なじみ、かわいいかわいいベルは、ちょっと……いや、かなりマイペースで、待ち合わせにしょっちゅう遅刻する。今日も『ギフトボックスをもらったの、三人で開けてって書いてあるから、2時に部屋に来てね』って言ったのに、来る気配もない。
「……遅れた身で、なにが言えるわけでもないけど、でもね」
「まあまあ」
 5分遅れただけで、まるで何かの罪悪を犯したかのように悔いる真面目なチェレンにとって、ベルの遅刻癖はなかなか看過できるものではないらしい。もう10年以上の付き合いなのに、チェレンは毎回、飽きずにベルを叱って、ベルは懲りずに遅刻を繰り返す。
 あたしとチェレンが意味のない話をしているうちに、ぱたぱたと、軽い足音が近づいてきた。チェレンの片眉がゆっくり寄せられ、あたしの顔は、多分、苦笑になる。
「……あのう ごめんね」
 後ろから届く控えめな声に、あたしとチェレンは振り返る。
「また遅くなっちゃった……」
 金色の髪、若草色の瞳。困ったように、ちょっと下がった眉。階段を慌てて上がってきたらしく、ほんの少し息を切らせた遅刻常習犯のベルは、心底申し訳なさそうに、ちょっぴり内股で立っていた。
「ねえ、ベル。きみがマイペースなのは10年も前から知っているけど、今日はアララギ博士からポケモンがもらえるんだよ?」
「はーい……ごめんなさい、ホワイト、チェレン。で、ポケモンどこなの?」
 ちっとも凝りてないし、反省してないね? チェレンは深い溜息とともにそう呟き、諦めたように腕をくんだ。
 この鈍さは、ベルの悪いところでも、いいところでもある。あたしはちょっとだけ笑って、あたしの机の上に鎮座した、赤い箱を指さした。指の先を視線で追った、ベルの瞳がキラキラと輝く。その頃にはチェレンも、すっかり忘れたような、珍しく幼い喜びいっぱいの顔で、それを見つめていた。
「ホワイトの家に届いたんだし、選ぶのはホワイトからだよね」
「もちろん。そのプレゼントボックスの中、ポケモンがぼくたちを待っている。さあ、ホワイト。一歩踏みだして、プレゼントボックスを開けてよ! はやくポケモンと会いたいんだ!」
 珍しく急いた様子のチェレンに、あたしはちょっとだけおかしくなった。確かにチェレンは前からずっと、「ポケモントレーナーになりたい」って言っていたけど、いつも大人びているチェレンがこんな風に子供っぽくなるなんて、と思ったのだ。……でもそんなことを言ったら、きっとチェレンは拗ねてしまうから(彼は案外頑固なのだ)、あたしは笑ってしまいそうな顔を慌てて抑えつけて、無言で頷いた。
 あたしだって、早く、あたしのポケモンに会いたい。
『……この手紙と一緒に、3匹のポケモンを届けます。
きみときみのともだちとで、仲良く選んでね
それではよろしく! アララギ』
 アララギ博士からのギフトカードにはそう書いてあった。あたしはその言葉を肝に命じて、かわいいリボンをそっと解く。リボンはあっけないくらいするりと解けて、箱は自然に、ぱかりと開いた。
 中には、赤い、モンスターボールが、みっつ。
 とんがり耳にどんぐりまなこのかわいい、こぶたのポケモン。
 お腹にかいがらをくっつけた、そばかすがかわいいラッコのポケモン。
 それから、大きな丸い目の……なんだろう、トカゲ?
 その時、あたしの考えを読んだかのように、トカゲ?のポケモンはカタカタ動いた。違うってば!って言ってるみたい。他の二匹がびっくりしたみたいに、緑のその子を見つめている。
 あたしはおもわず、その子のボールを手にした。
 うん、たしかに、トカゲと言うのは、なんか違う、かもしれない。
 チェレンに言わせれば、この子は「ツタージャ」。「くさヘビポケモン」であるらしい。……足があるけど、蛇なのか!
 ボールの中で、緑の子は、えへん、と胸を反らした。どうだ、参ったか。そう言いたげなツタージャにあたしはまたまたおかしくなって、ついにはぷっと吹き出してしまった。
「あんた、主張の強い子だね! ねえ、あたしと一緒に旅に出る?」
 ツタージャは、任せろ、と言いたげに深く頷いた。そうしてあたしは、この子に決める。
 それからベルが「ミジュマル」を、チェレンが「ポカブ」選んで、あたしたちは最初の子との出会いを果たした。チェレンは先にベルに決められてとても不満げだったけれど、ポカブだったことには文句はないらしい。なんだかんだでチェレンはいつも、ベルに押され気味だ。おかしいね。
 ――そう。あたしたちの旅は、この瞬間に始まったのだ。
 それが、あたしの「世界」を変えてしまうなんて、この時はまだ、知らなかったのだけれど。
 HELLOW WORLD!
 

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