五番目のマリィ

冒頭だけ書いたシリーズ。
新王戴冠の儀の末席に、ひっそりと佇んでいた子爵令嬢・マリエラは、ぽかんと間抜けに口を開けていた。新しい国王として登壇した青年が、まさかの顔見知り――共にやんちゃな日々を送った、幼馴染だったのだ!
――そんな衝撃の即位から二年。幼馴染のことなどすっかり忘れ、父の領地でのんびりと暮らしていたマリエラに、王太后から声がかかる。侍女として王城へ上がらないか、というのだ。婚活兼行儀見習いに、と王城へ出仕することになったマリエラは、2年ぶりの衝撃に再びぽかんと口を開けた。侍女は口実、その実態はなんと、新王陛下の婚約者候補。……その上、マリエラは「おまけ」の5人目だった!

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アヴェと宝石のお姫様

冒頭だけ書いたシリーズ。
アヴェ(アヴェンチュリン)は宝石屋のオーナー代理。職人と護衛ふたり、使用人ひとりと暮らしている、中流階級の娘である。両親はストーンハンターとして世界を飛び回っていて、店を立ち上げた祖父母はすでに亡い。
アヴェの店は中流階級向けの、小さな店である。石の単価は低めだが品揃えは幅広く、宝石はもちろん、天然魔石からイミテーションまで、幅広く扱っている。店のウリは年若い職人の優れた技術と、繊細なデザイン、そしてオーナー代理の「鑑定眼」である。
そしてもう一つ。アヴェには祖父と両親、そしてデザイナーのペルルしか知らない秘密があった。
――彼女は「石」を「封じる」デザインを作ることができるのである。

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